こどもの日にかしわ餅を食べるようになった由来は?どうして柏の葉を使うの?

こどもの日について

西日本でこどもの日に食べられるようになったかしわ餅は、今では全国的に食べられるようになり、私が住む北海道でも、こどもの日が近づくとよく目にします。
どうしておもちを柏の葉で包むようになったのか、そして、どうしてこどもの日にかしわ餅を食べるのか・・・
それは、ただ縁起が良いという言葉だけで済ましてはいけない、両親の想いが込められているんです。


<目次> ・柏の木は縁起物!柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちない! ・柏の葉は手のひらに似ている?男の子への両親の想い ・柏の葉には薬効がある? ・両親の想いは子どもから子孫へ ・まとめ

・柏の木は縁起物!柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちない!

柏の葉は縁起がいいとされ、江戸時代からかしわ餅が食べられるようになりました。
まずは、江戸時代よりもずっと前、まだお皿がないような古い時代からお話ししましょう。

大昔、まだお皿がない時代、神様に供え物をする時は、お皿の代わりに柏の葉の上にのせてお供えするため、神聖なものとされていました。
このお皿代わりにしていた柏の葉は「炊葉(かしきは)」と呼ばれていました。

神様にお供えをした時に、手を打ってお祈りをするという風潮がありますよね。

「神前で手を打つ=柏手(かしわで)」というのは、柏の葉の上にお供え物をのせていたことが由来といわれています。

では、どうして、柏の葉だったのでしょう?

この柏の木、落葉樹といって、葉が落ちるはずの種類なんですが、不思議と、新芽が出るまで、枯れてしまった古い葉が落ちにくく、葉守(はもり)の神様が宿っていると伝えられています。

神が宿る木の葉だから、お供えする時に使われていたということですね!
当時、神が宿る木の葉で縁起がいいから柏の葉を使うのは、当然といえば当然?だったのかもしれませんね。

 


・柏の葉は手に似ている?男の子への両親の想い

落葉樹なのに落葉樹ではない柏の木、神が宿るといわれ、縁起が良いから使われているとわかれば、柏の葉が使われるようになった由来として、もうすでに不思議に思わないですよね。

しかし、それだけではなく、実は、もっと深い想いが込められているんです。

前述したように、大昔、神様にお供えをする時には柏の葉をお皿がわりに使っていました。
そんな柏の葉、どことなく手のひらに似ていると思ったこと、ありませんか?

柏の葉におもちをのせて、ぱたんと半分にして包んだ時、柏の葉が柏手を打っている時の様子に似ていることから、縁起が良いとしてかしわ餅が誕生したという説があります。

武家が大きな力を持っていた江戸時代、5月5日は、こどもの日としてではなく、男の子の武運や健康を願う、端午の節句(たんごのせっく)としてお祝いされていました。

現代のような何でもあるような時代ではなかった江戸時代に、栄養たっぷりのおもちを、神聖で縁起の良い柏の葉で包んで、男の子の武運や健康を願うことは、両親の精一杯の想いが込められていたんでしょうね。

 


・柏の葉には薬効がある?

実は、子どもの日にかしわ餅を食べるようになった由来には、こんな説もあるんです。

病気がちな息子が苦しんでいる様子を見て、「何とかしてあげたい!」そう思った母親は、動物たちが病を治すために食べるという葉のことを耳にし、木々が生い茂る山へと入ります。
捜し歩いているうちに、みつけたのが柏の葉です。

何もない時代、堅い葉をそのまま食べる術がわからず、少しでも栄養をつけてもらおうと、餡をおもちで包み、柏の葉で挟んで息子に食べさせたところ、息子は元気を取り戻しました。
そんな話が、人々の間で話題になり、子どもの日に健康を願って食べられるようになりました。

このお話は、柏の葉を捜し歩くのが母親であったり、兄弟であったり、兄姉であったり・・・
伝わり方によって違いがあるようですが、病気がちなこどもに元気になってもらいたいと想う気持ちに変わりはないですよね。

 


・両親の想いは子どもから子孫へ

前述したように、

・新芽が出るまで古い葉が落ちにくいことから、神が宿る木といわれている
・神が宿る木の葉だから、神聖で縁起が良い
・柏の葉でおもちを包んだ時に、葉の形が柏手をしているように見え、縁起が良い
・薬効がある

などの理由から、柏の葉でおもちを包むようになり、かしわ餅が誕生し、

・子どもが生まれるまで親が死なない
・子どもが大きくなり、自立するまで親が死なない
・家系が途絶えない

という願いを込めて、かしわ餅をこどもの日に食べられるようになりました。

親である以上、子どもの健康を願い、幸せになって、子どもから孫へ、孫からひ孫へと引き継がれていくことを願う気持ちは、いつの時代でも同じなのでしょう。

縁起が良いとして使われているくらいのことは知っていましたが、ここまで深い想いが柏の葉に込められていると思うと、かしわ餅を食べる時に、とっても、ありがたい気持ちになりますよね。


・まとめ

薬効があり、神が宿る木の葉といわれる神聖な柏の葉。
そんな、神聖な葉で餡を包んだおもちを挟むことで、健康を願う・・・
こどもの日には欠かせないかしわ餅には、子を想う両親の想いが、たくさん込められているんですね。
最近では、子どもの日に向けて、デコレーションケーキなど、さまざまな商品が販売されていますが、かしわ餅を食べるという伝統を守り続けていくことも、大切なことなのかもしれませんね。

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